女の子の節句である雛祭りには雛人形を飾ってお祝いする人も多いと思います。
最近は雛祭り用のケーキも売られていて、よくクリスマスケーキに乗っているサンタクロースのように雛人形のメレンゲドールがちょこんと乗っているものも見られます。
あのメレンゲドールってじっくり見たことありますか?
よく見てみると意外と表情や服の模様などが凝っているものもあって、ついつい食べてしまう前に眺めてしまうほどです。
お店のようには行かなくても自分で作れたりもするようです。

過程は違うけれど直に模様を入れるという点では一緒

そういえば本物の雛人形で木目込みという手法で作られるものがあるそうですが、その過程はメレンゲドールとはもちろん違うものの人形に直接模様を入れるという点では同じと言えるのではないでしょうか。
出来上がった型にその人形に適した模様を描いて行くのはどちらもかなりの集中力が必要なのではないかと思います。

木目込みの雛人形を作る職人さんはそれこそかなり長い修業を積んで立派な作品を作り上げているのだと思いますが、お店で売るケーキに乗せるメレンゲドールも不恰好では商品にならないはずです。
ケーキの装飾も同じくらい器用さと経験は必要不可欠なのかなと感じます。

ネットで調べると確かにメレンゲドールを手作りしている人がいますが、やっぱり元々とても器用な人だったり、お世辞にも上手いとは言えない手作り感溢れるものだったりします。
私は細かい作業が苦手なので始めた瞬間に投げ出してしまうだろうなと、そんな自分の姿が目に浮かびます。

雛人形と違ってメレンゲドールは食べられるから素敵

私自身子供の頃は雛祭りの少し前から母が雛人形を出して部屋に飾ってくれていました。
普段は馴染みのない日本独特の人形の姿にいつも釘付けで、どんな風になっているのか恐る恐る触って確認したりもしたものです。

あまり触ると怒られてしまうので結局遠くから眺めることが多かったのですが、当時は雛祭りにそれ用のケーキを食べる習慣は我が家にはなく雛人形のメレンゲドールの存在も知りませんでした。
最近になって雛祭りのケーキが一般的になって来て、もし自分が子供の頃にこんなかわいいメレンゲドールが乗ったケーキがあったら絶対欲しがっただろうなと思います。

本物の雛人形と違ってメレンゲドールの雛人形は食べられるから素敵ですよね。
食べる前はかわいそうだなと思いつつ、一口かじると砂糖の甘さが口いっぱいに広がって幸せな気持ちになれます。
大人になると自分のために雛人形を飾ることはなくなりますが、いつか自分に娘が生まれることがあったら雛人形も雛祭りケーキも揃えてお祝いしたいです。